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2004.11.01

櫛にながるる黒髪の

道重さゆみさんの1st写真集「道重さゆみ」の表紙とサンスポの広告(を目にしました。その瞬間真っ先に浮かんだのが、与謝野晶子の歌-「その子二十櫛に流るる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」でした。

少し黒目がちのひとみで、まっすぐこちらへ向ける視線。努力して身につけた部分も勿論あるのでしょうが、それ以上に所与としての、自分への自信。自分の「かわいさ」をみじんも疑わないこころ。しかも決して嫌みになっていないあたりが、彼女の持つ(そして彼女にしか持てない、とくべつの)勁さだ、と思わせてもらいました。広告の写真、これが水着じゃなければもっとよかったのに、というのは私の蛇足的感覚ですが。(目の力には惹かれますが、肌の露出はあんまり興味が持てないモノですから。)

娘。の秋ツアーでわたしの目を惹いたのは「王者・完全復活」な吉澤ひとみさんと、「眠り姫、目覚める」の紺野あさ美さんでしたが。先輩2人を見送り、はじめての「先輩」との立場になるだろう来春ツアーで、一段と羽化してくれることを楽しみにしております。今も勿論ぐいぐいと成長途上にあるのでしょうが…あと何枚か、まだ彼女を包む繭がある、と感じておりますので(^^)。

この一首を思い浮かべたのは若竹七海の「スクランブル」に因ります。物語の運び方に大きく関わる形ではありませんが、非常に巧みなアクセントとして使われています。やや閉鎖的な、10代後半の高校生活と、それを振り返る視点と。自分のありように重ねるのは勿論ですが、今の娘。さんたちと、10年後の彼女たち、を重ねて見るのも…あり、だと思う1冊です。よければ、ぜひに。

写真集で黒髪といえば新垣里沙さん、なのかもしれませんが。彼女にはこちらの歌を:
「あぎとうごとく少女のびあがりくちづけす渡り廊下のどくだみの花」
同じ人の歌で、紺野さんを思い出したのはこちら:
「さくらばなひらかむまえのはつかなる 恋うはさやさや率(い)ても離(か)れても」

共に永田和宏氏によるもの(「やぐるま」(雁書館)所収)です。

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