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2004.12.22

TEAM-NACS「LOOSER~失い続けてしまうアルバム~」

12/21(火) 19:03-21:05 @日本青年館の公演を見てきました。
オフィシャルサイトはこちら

熾烈なチケ取り戦にはあっさり負けたもの、僥倖に恵まれて、はじめて彼らの「芝居」を見ることが出来ました。現代で新撰組の映画を撮るとの設定をベースに、新撰組がそこに在った時代と現代とを行き来させるタイムスリップ+入れ子の構造は前回と変わらぬまま、でしたが。TVで見た版よりも、もう少し不要な部分をそぎ落としてきた、との印象があります。時間があまりなかった上での新作上演だった前回と比べ、今回はもう少し(少なくとも土台となるべき「ホン」はもうあるわけですから)練ってこれた強みがあるのでしょう。

当たり前のことですが、こと芝居については「実際にこの目で」見ないことにはわかりませんね。役者の放つ、曰く言いがたいオーラ(あるいは殺気とすれすれの空気)は、その場にしか存在し得ない-カメラを通して切り取られた映像には入らないものだ、と、改めて感じました。特に沖田総司役と桂小五郎役(他にも何役もありますが、メインはこの2つ)を演じた音尾琢真さん。己の志と、剣の道に純粋に魅入られるあまりに狂気の道へ足を踏み入れた沖田、己の志を貫くために「(一時)撤退」の道を選んだ桂。他の4人とは圧倒的に違う、「舞台に立つ者の、特別な空気」を纏っていらっしゃいました。時間と事情が許すなら、ぜひ野田さんやケラさんといったツワモノたちの芝居に立ってみて欲しい、と思わせるオーラがありました。

ただ、傲岸不遜な謂いを許していただくならば。「芝居の創り手・演じ手」としての彼らの現在の力量と、それを受け入れる側の観客に温度差が(会場の容量設定だったり、客側の空気だったり)あることが残念です。ただ出てきただけで拍手が沸きあがる。些細なひとことにわっと笑いが起こる。内容の如何に関わらず、とにかくスタンディングオベーションが起こる。「テレビのタレントさんを身近に見られる」こと、そのことだけに賛辞を送るのではなく。「芝居の創り手・演じ手」としてそこにある彼らに、相応の反応を送ってあげてほしいというのは、暴言がすぎましょうか。『役者殺すにゃ刃物はいらぬ、上手いと褒めればそれでいい』てな言葉もあるわけですからね。

かくいう私も「水曜どうでしょう」で大泉洋さんの存在を知り、そこから機会を得て北海道の各種番組を見ることを重ねて「TEAM-NACS」という集団を好きになっていった身ゆえ、偉そうなことを言える立場ではありませんが。彼らの在り方が好きで、なおかつ「芝居」という表現方法をこよなく愛する身として、一過性のブームで消費されてしまうことには、危惧を覚えるのです。これが杞憂であることを、心より願ってやみません。

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