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2005.01.31

そして新たな花が咲く

おとめ組とさくら組に分かれて過ごした半年に蒔かれた種が、昨日の圭織の卒業式を以て「より強い、娘。としての絆」を結実させた。会場でもぼんやり感じていたのですが、圭織が卒業にあたってメンバーと交わした言葉のひとつひとつを思い返して、この気持ちを強くさせていただきました。
このやりとりは心的琴弦さんで詳しく紹介されています。

少数精鋭で、なおかつ時間をより多く重ねることから生まれる強さ。特におとめ組はメンバーの変更なしに走り続けてこられた分、その絆はより深まったのではないでしょうか。その半年を経た上で、この1年を走り抜いたからこそ。道重さん、田中さん、藤本さん、小川さんのあの言葉と涙があったのか、と思います。中でも一番驚き、そしてこちらも思わずもらい泣きしてしまったのが田中さん。普段はがんばりやさんとして振舞う彼女ですが、本当は「末っ子」なのだと感じさせられる、そんな泣きじゃくり方でした。

旅立つ側の穏やかな表情と、そこに至る境地に思いを馳せた昨日。
送る側の様々な表情と、そして新たなモーニング娘。が生まれる経緯へ思いを導いてもらった今日。

より一層、わたしはあなたたちのことを愛しく思えるようになりました。
ありがとう。全ての、「モーニング娘。」で[ある/あった]みなさん。

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2005.01.30

風に折れない花

Hello Project 2005 Winter オールスターズ大乱舞-飯田圭織卒業SP-
1/30(日)18:05-20:05 @横浜アリーナ

昨日に引き続き、ハロプロの新春公演-そして飯田圭織さんの、モーニング娘。卒業となる公演を見て来ました。公演も終了しましたので、申し訳ございませんがネタバレ考慮はなしで書かせていただきます。

昨日の公演と異なる部分は、センター部分をぐるりと囲む形に通路にカメラレーンが設置されていたこと。どの席にもなるべく近づく、というコンセプトを、出来うる限り収録したいのだとの意気込みを感じました。(その分大幅に座席が削られるわけですけど、それでもなお、そのプランを採用したわけですから)DVDにはどのように編集されて収められるのか、今からとても楽しみです。

卒業のセレモニーは、本編終了後に飯田さんが一人で出てきて御礼の言葉を述べるかたちに。飯田さんコールと、サイリウムは黄色の一色。横浜アリーナに一面に染まる黄色の色。最後にねぎらいの言葉をかけた矢口が、「またタンポポが咲いてくれたよ」との言葉をかけていましたが…飯田さんの眼にも、その光景が再度甦ったのでしょうか。このことについては、今夜の「あな真里」待ちでもありますが。

最後まで泣かない、泣いて歌えなくなることはしない、とどこかで語っていらした記憶がありますが。一人出てきた時に、飯田さんの頬には静かに一筋の涙が。でも、それは別れを悲しむものではなく、「16歳からの7年間及びリーダーになってから今までの年月で、成すべき事を全て成した」との気持ちを思わせてくれる、とても温かなものでした。円熟の境地とは、このようなものを差すのでしょうね。本当に、いい表情でした。

飯田さんからの言葉は、1月28日でモーニング娘。が7周年を迎えたこと。最初のシングルのイベントを横浜アリーナで迎え、そして卒業も同じ場所で迎えることが出来たこと。1期生から6期生までの「モーニング娘。」と、卒業メンバーと、みんなに出会わせてくれたことを、とても嬉しく思っているとの意。穏やかに、自分の言葉を紡ぐ姿には、見ているこちらも静かな嬉しさで満たしてもらえました。

一息置いて、花束を持った矢口を先頭に娘。メンバーが登場。おめでとう、と花束を贈呈した後、6期メンバーからの順で、飯田さんに言葉をかけてゆきます。道重さん・田中さん・亀井さん・紺野さん・新垣さんは「(わたしたちのことを思って)叱ったり、導いてくれたこと」への感謝を。藤本さんは「最初は反抗してごめんなさい。でも、(おねえさんメンバーの中で)最初に『美貴ちゃん』と呼んでもらったことが、とても嬉しかった」との感謝を。小川さんは「何か悩みがあるんじゃない?」と聞いてもらえたことがとても嬉しかった、との感謝を、涙混じりながらそれぞれの言葉で語っていました。そのひとつひとつを、飯田さんがとても柔和な表情で受け止め、彼女たちに相応しい言葉と抱擁をを-例えば道重さんには「うさちゃんピースは?」、田中さんには「がんばりやさんのれいな(^^)」とアタマをなでていたり-返していました。

強く印象に残っているひとりは高橋さん。「これからはライバルだから!」との言葉に、一瞬飯田さんも「おっ(^^)」という表情をし、会場もざわめきました。でも、「だからこそ、お互いがんばろう」との意であり、最後の最後で「一言いいですか?…『カオリン』愛してる!」と、飯田さんに飛びついていました。中野で見た時以上に、高橋さんに気迫を感じてましたが…うん、やっと「エースもお目覚め」のようですね。こりゃ、春ツアーが楽しみです。

もう一人、別の角度で強く心打たれたのが吉澤さん。いつもの、よっすいーらしい言い方ながらも。今まで飯田さんを見習ってきたこと、そして「今度はサブちゃんになるから(=サブリーダになるから)」との言葉をはっきり口にしたことに、心強さを覚えさせていただきました。マイペースのように見えて、実は人の三倍くらい気遣い屋さん。その辺りを飯田さんもなにくれと心配していたようですけど…うん、これなら大丈夫。自分に課された責務も、その重さも。きちんと分かった上で、でもにっこり笑えるのでしょう。これからの彼女は。うん。秋ツアーで目覚めたお姫様は、完全に武装モードに入ってくれましたよ。

石川さんは、彼女らしく「カオたん」と呼びかけ、今までの感謝と、そして「これからの11人娘。でがんばるから」との意志表明を。彼女もすぐに後を追って旅だってゆくのですけれども…残された4ヶ月のバトンはきちんと受け取ったよ、との、強い気持ちを見せてくれました。

そして、矢口さん。裕ちゃん、飯田さんと継がれたバトンを受け取ることについて、不安は一切口にしませんでした。飯田さん(たち)が築き上げた「モーニング娘。」を大事にするから、との言葉と、そして「いままでおつかれさま」との、ねぎらいのことば。先にも書きましたが、「また、たんぽぽが咲いたよ」との言葉は…彼女と飯田さんの絆を端的に表すものなのでしょうね。

そして、彼女が旅立ちに際して選んだ歌は(昨日と同じ)「夢の中」。歌う時も、間奏でメンバーと優しく抱擁を交わす時も、飯田さんの表情はとても静やかな笑みに満ちていました。

一端捌けたあと、出演者全員が揃っての「ALL FOR ONE AND ONE FOR ALL」。歌い出しの前に裕ちゃんがずっと飯田さんの手を握っていたこと、前奏が終わる辺りで(ちょっとあやふやですが)飯田さんが圭ちゃんとぎゅっと肩を組んでいたこと。私が認識できたのはこの2つくらいでしたが(後はもう眼の前に来たメンバーを見たりあちこち向いておりましたので)「愛されている」こと、を、改めて見せていただいた想いがあります(^^)。

わたしが「生の舞台(ライブでもコンサートでも芝居でも)」に惹かれる理由のひとつに、「舞台のかみさまが降りてくる一瞬」を感じる時がある、というものがあります。ごくごく個人的な感覚なので、上手く説明できないのですが…。「その一瞬に立ち会うために、ここに来たのだ」と理屈抜きで全身が感じる瞬間、といいましょうか。ひとつの「絵」であったり、パフォーマーから立ち上るオーラだったり(激しいものもあれば、春の日だまりのような穏やかなものもありますが)と、と諸々なんですが。今日の公演にも、その一瞬を感じさせていただきました。

後藤さんのような激しさでも、安倍さんの持つひまわりの花のような朗らかさでも、松浦さんの持つ無敵感でも、メロン記念日が持つうねりでも、中澤さんが持つ緩急自在でもないけれども。7年という月日に様々な試練を与えられたことに対して、舞台のかみさまは「穏やかで慈しみに満ちた空間(を生み出す才能)」を、圭織に与えてくださったのでしょう。大人数の中では(特にリーダーの地位を継いでからは)なかなか伝わらないもの、でも、独り立ちしていく今後は、それが彼女の大きな武器となると思います。

7年間、おつかれさまでした。明日からは、ひとりで「あなたのペース」で歩いていく日がはじまるのですね。なるべく近いうちに、再びお目にかかれることを、心より楽しみにしております。

ちなみにタイトルは鈴木祥子さんの歌から(アルバム「Harvest」所収)。出がけにシャッフルでつけたiPodから、一番最初に流れた歌でした。

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あなたへの愛はやわらかな花のように 風に吹かれても折れないの
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彼女が、モーニング娘。に対する気持ちも。モーニング娘。である/であったメンバーたちが、彼女に対する気持ちも。そして、わたしが、彼女に対する気持ちも。全て、この歌詞に凝縮されている、と思います。少なくとも、わたしの気持ちについては「そう」です。

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Gate of Heaven

Hello Project 2005 Winter オールスターズ大乱舞-飯田圭織卒業SP-
1/29(土)18:05-20:05 @横浜アリーナ
セットリストはこちら(センチュリーランドさんの情報補完板から)

こちらの公演を見てきました。座席設定の見やすさは親子席、そしてアリーナ/スタンド、センター(アリーナ)の順。本来あるべき「ちびっこが間近で楽しめる」コンサート、そして「どれだけ遠くとも、その遠さをなるべく感じさせない」舞台構造は、良い方向への改善だと思います。

明日の夜は、タイトルが示す通りの公演になるのでしょう。でも、悲嘆にくれるものではなく、あたたかみと慈愛に満ちた、穏やかな気持ちで会場を後に出来るのだろうな、と。そう思わせてくれるつくりでした。

「持ち歌を他の人が歌う」という意味合いで(どちらかといえば批判的に)「カラオケ大会」と言われるセットリストですけども。それじゃ「生音じゃなく、カラオケをバックに歌っていることについてはどう思うの?」と返したいのが正直なところ。傲慢な謂いであるのは承知の上で、舞台に立った以上はとにかく「自分の世界にするんだ」との光とチカラを大きく放つ彼女たちを見た身には、その言葉がどうにも腑に落ちないのです。元々別のアーチストで「カバー曲」を聴くのに慣れていること、もあるでしょう。でも、多分に元曲を歌う側も、カバーする側も、それぞれが「自分の色」に塗り替えるだけのチカラを持っている場合。そのチカラの前には素直に「すごいぞ!」と賞賛の声を送りたいのです。

以下、ややネタバレ込みで感想を。

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2005.01.28

いつか離れて、想い出に手を振る

先日「凪ぐ」という言葉を使ったせいか、今日一日ユーミンの「水の影」がずっとアタマを離れずにいました。(アルバム「時のないホテル」所収。歌詞はこちら。なお、この歌詞の検索には「Yumingoo」を使わせて頂いております。感謝。)

最初にこれを聞いたのは、中1の時に買った「YUMING VISUALIVE DA.DI.DA」でのライブテイク。「YUMING SPECTACLE SHANGRILA 1999」で、生で見ているはずなのですが。身体のなかにはずっとこの、静かに歌い上げるライブテイクの歌声だけが入っております。

最後の最後まで、見送る立場にいた彼女。そして、今度は。自分が見送られる立場になる。いろんな感情を静かに心にしまい、岸辺に立って手を振って来た。その彼女が、この日曜には、ゴンドラへ乗って川面へと進んでゆく。

見送る側も、ゴンドラに乗って川面を進む側も。共に内に揺れを秘めつつ。でも、静かに「じゃあね」と別の道とへの祝福と、再び会う約束を交わすのだろうことを、ただ祈るのみです。

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2005.01.25

凪いでいるのか、それとも

来週の日曜日、「あな真里」に出る時には、もう、彼女はモーニング娘。ではなくなっている。
本来なら居るべきだったはずのひとを欠いての、その日。
くしくも本日はそのひとが羽ばたいて(その人を見送って)ちょうど1年目の日。

寂しくなる、といえば勿論そう。でも、「娘。に入ることはスタートであってゴールではない」と述べた彼女に、その想いを向けることは失礼かもしれない。そんな揺れと、まだ「卒業に向けての儀式」的な空気をTV番組等から感じられないせいか(*)、未だに実感が持てず、今のところ(表面的には)静かな気持ちでおります。

これが穏やかな凪であるのか。それとも、時間をおいて来る波への猶予期間なのか。…少なくとも、はっきりするのは日曜日の夜半以降、となるようです。

(*)昨日は早々に寝てしまって「娘。ドキュメント」を見ておりません。これや、「マシューTV」、そして明日発売の「ザ・テレビジョン」の特集を見たなら、また心持ちが変わるのかもしれませんが。

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2005.01.23

サタデーナイトフィーバー

言い得て妙だが頼むから私の後ろで囁くのだけは勘弁してくれと何遍内心で思ったことか(^^;。その理由は、後ほど。

今日は東京国立博物館で開催中の「唐招提寺展」を見に行ってきました。唐招提寺自体は実家に居た頃よく家族ドライブで行ってたもの、大まかな記憶は金堂+ご本尊のみ。もちっと間近で見られるなら、と思っていったら…囲みもなにもなく、「触れないでください」の表示はあるもの、それこそ人なら体温がほのかに分かるかもしれないほどの距離。「武闘」の7さんが四期メンバーを四天王に喩えていらっしゃいましたが、そのことも嬉しく思い出しつつ、滅多にない「背後からのお姿」やらなにやらをじっくり拝見してきました。

で、タイトルは四天王立像のうち増長天のポーズを見たひとが呟いてることば。こちらの、左下の写真が増長天です。四天王を何度もぐるぐる見てると(通常コースを一巡した後、好きなスポットを繰り返し見るのが私のクセです)、その度誰かが囁いてるんですよねえ…(^^;。出かける直前に「ハロモニ」を見ていたので、二重三重に笑い崩れそうになるのをこらえるのが大変でございました。また、7さんの論をお借りすると、広目天(上記写真右上)にもなるほどなあ、と。やさしいまなざしにただおひとり、武具ではなく筆と巻物を持つあたりも、とても「らしく」って(^^)。

同じ入場券で本館常設展も見られるとのことだったので、それならと(恥ずかしながら実は初めて)そちらへも足を伸ばしました。お腹いっぱいの展示でまんぞくまんぞく(^^)。この中で一番印象的だったのは、後陽成天皇の「龍虎」の筆。隆慶一郎氏の「花と火の帝」(つくづく未完が悔やまれます)での印象しかないのですが、いやもう「ものごっつぃ」((c)マンパワー)お父ん(おとん)やのー、ってのが正直な感想。墨痕淋漓とは良くいいますけど、なんといいましょうか…時代を超えて「ロックやねん!」と叫んでこられそうな、そんな迫力に満ちた書でした。

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2005.01.22

別の名を「火変り」

橋本治の「窯変源氏物語」全14巻、去年の暮れからちみちみ読んで、8巻をやっと昨日読み終えました。ちなみにわたし、源氏に対する知識は大和和紀の「あさきゆめみし」と川原泉の「笑う大天使」での断片知識しかございません。脱線しますが、後者はカーラ先生節が強烈に効いてて大好きです。(物語全般としても、「源氏物語」の解釈としても)

元に戻ると。谷崎訳は高校の時にかじり掛けて挫折、原文などもってのほか。せいぜい高校で習った冒頭の文章を「仕事の人間関係と一緒だねぇ。これもまた不変で普遍なんかなあ」と重ねて笑う程度だもんで、「原作がどう」とは分からずに読んでおります。

橋本節全開のこの本。「源氏ってこんなに面白いものがたりだったんか」と耽ってます。8巻の後半は「若菜」の上巻。丁度光源氏が女三宮を「正妻」として迎えることになり、それを送り出す(現状としては正妻でありつつも、形式としては正妻にはなれない)紫の上のくだりと、その後の話。自分の過去の懸想(遠くは義母である藤壷の宮に、近くは紫の上に対する)に因って女三宮の降嫁を受け入れる光源氏。そして婚姻の儀を迎えた時、現実と過去の幻想の差異を(残酷なまでに)悟らされる光源氏。実状は形式の前に破れざるを得ないこと-自分はあくまで「正妻」ではなかったこと-を突きつけられる紫の上。そのことを受け入れようとするも、光源氏の思いと自分の思いが全く違う方向に向かってしまっており、それはもう交わり得ないことが見透けてしまう-(その上、肝心の光源氏はそのことに気づいていない-状況が、冷徹なまでの理詰めで書かれています。

想い人の気持ちが自分の外にもたらされること、しかもその行動に自分が関わらざるを得ないこと(自分の元より光源氏を女三の宮の所へ送り出す)に対して、紫の上に悲しみがないわけではない。ただ、今までは(実としては)自分を「第一」として在った状況が、身分という形式の前には意味を成さぬこと。そのことについて、自分の気持ち【のみ】なら制しようもあるが、周囲の好奇の視線まではどうにもできない。その間で毅然としてありたいのに、当の光源氏は「三の宮との件はあくまで【形式】であり、実はあなたにあるのだから」との言葉を連ねる。紫の上に対する(と見せた自分に対する)言い訳でもあり、女三の宮への失意と逃げを望むが故の言い訳でもある。(稚さという点では紫の上と相似であるにもかかわらず、「自分の意志を持たない。よって示すこともできない」ことに対し、失望を感じている)自分の感情と、それを制する理知と、そのわずかなズレに入り込もうとする容赦のない他者の視線。そして、紡がれれば紡がれるほど空しさを増す想い人の言葉。

本を読む時には、基本的に文章から立ち上がる声や姿をぼんやり浮かべながら世界に浸っております。それは決して既存の誰というのではなく、ものがたりの中から生まれる「わたしの中にしか居ない」ひとです。「これに当てはめるなら誰だろう」を【意識して】やることはあっても、滅多に現実のひとを思い浮かべることはありません。

さて、ここまでが長い前置き。お叱りを受けるのを承知の上で。この若菜のくだりを読んでいた時にアタマをよぎった「紫の上」は、石川さんでした。他の人物は全く思い浮かばず、まるでそこだけピンスポットがあたったかのように、石川さんの姿「だけ」が、紫の上と重なりました。他の時期にも他の登場人物についても(少なくとも今まで読み通した分については)誰も思い浮かべなかったのに。

こじつけと言われるかもしれませんが、彼女とこの状況下の紫の上が重なったのは「意志の強さ」と思っております。(橋本版ではどのように進むかまだ分かりませんが、しばらくして紫の上は出家しますしね 2005.2.3訂正。出家の意志を持ったまま、それを許されずに死去します。)。悲しみや嫉妬といった奥底の感情に溺れるではなく。それをもたらす状況に(行動せず)悲観にしゃがみ込むではなく。静かに自分の感情と自分を取り巻く状況、そして想い人との隔たりを見つめ、次になすべきことを心に定める。そのあり方と、彼女の心の強さが、重ね絵に見えました。

元々努力のひとだとは思うのですが。彼女をここまで強くしてくれたのは、モーニング娘。という「窯」にも拠るのでしょう。「窯変」の語は、辞書ではこう解説されています:

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よう‐へん【窯変】
陶磁器の焼成中、火焔の性質その他の原因によって、素地や釉うわぐすりに変化が生じて変色し、または形のゆがみ変ること。また、その陶磁器。火変り。

[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]

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2005.01.20

Ranunculus

1月20日の誕生花は「キンポウゲ」あるいは「スハマソウ」。それぞれ花言葉は「こどもらしさ」と「信頼・慕われるひと」だそうです。ふむ、どちらの言葉も彼女にぴったり、ですね。(科と属は同じなので、どちらを採っても大丈夫…のはず。ざっくり調べただけなので、詳しい突っ込みはご容赦を)。

仲良しさんなおねえさんメンバー(というか特に安倍さん。今冬ハロコンのDVDパンフ見てびっくりしましたもん)にはべったり甘えん坊。どんどん増えていく年下メンバにも、マネなんて形で指摘されるほど。でも、その指摘はとても敬愛の情に溢れたもの。決して揶揄する響きでもなく、「(それも含めて)彼女なのだ(^^)」と慕われる思いの証左。そこに至ったのは、人一倍努力をしつつもそれを決してひけらかさない・他人に強制しない姿勢ゆえでしょうね。甘えてももらえるけど、ぴしりとしめるべきところは締める。2月からは、新しい時代がはじまります。渡されるバトンの思いも重さも、あなたなら十二分にその意味をご存じでしょう。3代目の責務について、以前も書きましたけど、全く心配はしておりません。

また、相手に負担をかけない(そうと気づかせない)細やかな気遣いさんでもある。個人的にはハロプロの中で一、二の気遣い上手だと思っております。ひいき目も大いにありますし、真逆の見方(見られ方)も存じておりますが…それでもなお、この思いは揺るぎません。

改めて、お誕生日おめでとうございます、矢口真里さん。
これからの1年が、あなたにとってより幸いの大きいものでありますように。

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2005.01.19

ベクトルの彼方で待ってて

思い返せば、昨年の丁度今頃。安倍さんの卒コン(のハロコン)で「そうだ!We're alive」を歌った時、2番のサビの部分で表情がアップになったんですが。その時から、なにくれと彼女の「眼の力」にどきりとさせられることが増えました。(ここでその時の感想をちらっと書いております)

5月に卒業の報があり、そしてほどなく美勇伝の結成へ。座間で初披露された姿を見た時、隣に並ぶ2人との圧倒的な「力の差」に、彼女の重ねてきた努力と、そこから得た(所与のものではなく、彼女が自分の手でひとつひとつ得た)勁さを実感させていただきました。

そして、極めつけは今回のハロコン。美勇伝のステージで、ぐいぐいと力を伸ばす両隣の2人と、その2人を導き、その上彼女たちには負けじとさらに力を増したオーラ。美勇伝の時だったか、モーニング娘。の時だったか少し記憶が曖昧ですが、彼女の表情が大写しになった時の「眼の力」には、他のどのメンバーよりもこちらの気持ちを射抜く鋭さが宿っていました。

「過ぎる」がつくくらいの真面目さんで、がんばりやさん。
留まるなんて言葉は辞書にないよ、とばかりに、どんどん羽ばたいてゆくのでしょうね。今後も続くであろうその飛翔を、心より楽しみにしております。

お誕生日(そして成人)おめでとうございます、石川梨華さん。

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2005.01.15

鎹なくして

「かすがい」の字をこう書くのだと今日初めて知りました。

7期該当者なし、の報を受けて。いろいろぐるぐる考えた部分もありましたが、その発表を受ける側の娘。さんたちの表情と、この半年いろいろ見てきたものと。そして、今週発売された「ザ・テレビジョン」の「モーニングチャンネルvol.183」の記事を見て、大丈夫!との思いに至らせていただきました。キーワードは「エース」「リーダー」そして「かすがい」。

○「エース」
5月以降に残る10人のうち、「エース」となるのは高橋さんだとと思いつつも、どうにもあと一歩踏み出してこない/踏み出そうにも上手く歯車がかみ合わない、との印象があったのですが。7期オーディション合格者発表で「該当者なし」の報を受けた時の表情を見て、きれいにスイッチが入った感を覚えました。元々の能力は秀でているし、本人の気持ちもきちんと高まっている。でも、「+α」が(ファンの方、ごめんなさいね)いまひとつ見えなかったけど…あの表情をしてくれたのなら、大丈夫。同期にも(特に紺野さんへ)追い風が吹いている今、「自分が前へ進み、【娘。と言われればすなわちそれが私なのだ】」との闘志を見せてくれることを、楽しみにしています。

○「リーダー」
矢口さんについては(もちろん「特別に思い入れがある」ひいき目もありましょうが)全く心配はしていません。加入からそれなりに経って、なおの-1999年のハロコンの映像などの-まだまだ不安げな、「わたしが、本当にここにいてもいいの?」と言いたげな表情から、しっかり地に足を付けた、自然な自信に満ちた静かな今の表情へ。その経緯を見せていただいたから、「統率者」としての役務にも、また、「メンター」(後輩への、よき助言者)としての役務にも、十二分に期待しております。「おいら」でも語ってらした通り、「世間に届かなくなる(かもしれない)時の/どん底になった時の」危機感を骨身に沁みて知っている。でも、そこで悲観に沈みすぎたり、自他を追いつめたりすることは決してしない(それは自分が辿ったしんどい道を、後輩に辿らせることはすまいとの思いが見えるからですが)。その差配のあんばいを、楽しみにしております。

○「かすがい」
芯(核)となる「エース」、統率者としての「リーダー」も勿論大事ですが。彼女たちは全員が居て初めて「モーニング娘。」です。そのかすがいとなる、ぱっと見は評価されにくい、でも非常に重要な立場に居るのが、小川さんだなと今回の「モーニングチャンネル」で確信しました。後輩/同期と一緒に楽しそうに写っている姿。そして、(言葉はとても悪いのですが)ともすれば娘。に大して一歩腰が引けがちなところもあった吉澤さんに対して、なにくれとじゃれついては彼女の気持ちを娘。へ引っ張り戻している姿。(紅白の時のそれはひじょうにほほえましく見せていただきました(^^)。全国放送でやるかね、麻琴っちゃん!)また、立場も歳もぽつんと離れてしまいがちな矢口さんに対しても、いい感じでちょっかいを出しては距離を縮めていってくれている。(これは他の先輩メンバーに対しても同様ですが、スポフェスで矢口さんをおんぶして走り回っていた姿が忘れられなくて、敢えて挙げております)

また、本業の歌やダンスに対する向上心の強さは先輩たちの(上記の「おいら」でも触れられてましたね)折り紙付き。そして優しい心根の持ち主であることは、今月の「ハロプロやねん!」で圭織が語ってくれています。以前にも書きましたが、語弊を恐れずに言うなら「そこに居ることで皆から愛される」辻さん的ポジションは、今は彼女に継がれたのかな、と思っております。辻さんと加護さんの2人が結んでくれた、おねえさん(1期~3期)といもうと(5期・6期)チームの絆を、より固く結びつけてくれる「かすがい」となるのは、彼女に他ならないな、と確信しております。

…それにつけても戸田に行きたいなあ。(秋コン初日の座間で「わたしたちの輝きをとくと見ろ!」とのチカラに圧倒されたこと、忘れられません)。がんばろっ。

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2005.01.09

隠喩と明喩

7期オーディションの結果が発表されました。
経緯と結果を含めて、2月及び5月以降の「モーニング娘。」に対して起爆剤をしかけたのか。化学反応を起こすだけの逸材としてのおめがねには叶わなかったのか。それとも、全く別のことを示しているのか

歳だけは重ねたおかげで、多少なりとも世代交代やそれにまつわる諸々に立ち会う機会は頂いております。ですが、ことモーニング娘。についてだけは、どうしても「そうであってほしくない」と。例外を求めてしまっているわたしが居ます。それを望むことは、彼女たちの生まれ方(と今までの経緯)自体を否定することになるのですが…。もしも、万が一にも。幕を降ろすという日が来るのならば、その時はどうぞ隠喩ではなく明喩でやって欲しいと切に願っております。

千々に乱れる思いもありますが、全ては「これからも彼女たちを見続ける。」こと。そこにのみ、こたえはある。そう、自分に言い聞かせております。

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2005.01.07

朱雀と白虎-Hello! Project 2005 Winter ~A HAPPY NEW POWER~

Hello! Project 2005 Winter ~A HAPPY NEW POWER~
@中野サンプラザ
紅組(1/3及び1/6昼)・白組(1/6夜)

いろいろな方のご厚意によって、両組とも見ることが出来ました。多謝。

初日に腰を抜かしたセットリスト、賛否両論が起こるのもむべなるかな、との思いも確かにあります。そして、私は今回「賛」です。紅組だけならやや留保しましたが、白組の舞台を見た後、はっきりと「賛」へ固まりました。以下、その理由及び感想を、セットリストに触れながら並べております。ネタバレ回避の方はご留意ください。

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2005.01.04

こころにしまいましょう

普段はサイドバーに「現在聴き中」と表した「その時々の好きな歌」を掲げているのですが。現在は期間限定で「かの人を想う」曲、を掲げさせていただいております。

何かしら動きたい、その気持ちをかたちにしたい、との思いも、痛いほど分かります。しかし、その気持ちをいったん静かに「ひとりひとりのなかにしまった」上で。満面の笑顔と、「おかえり」のひとことと、もし加えるなら割れんばかりの拍手。その2つ(あるいは3つ)だけで、安倍さんを迎えたい、と願うのは、わたしのワガママでしょうか。

彼女を心よりいとおしく思う気持ちと同等に、私は「舞台における表現/芝居という表現」に対しても、敬意といとおしさを抱いております。「芝居」を見に来ているので在れば、不適切なところで不適切な行動をすることは、その「芝居」を構成する全てに対して失礼を働く-ひいては、その中心であるかのひとに(当初の思いに反して)失礼を働くことになる、と思うのです。

愛している、は。行動じゃなくては伝わらないかもしれない。
でも、その行動は。大きなものでなくとも、たったひとつの、そしてとてもささやかなことで、一番伝わってくれるんじゃないかと考えております。

念のため。今回の件についてのわたしの思いは、こちらこちらに記してあります。

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2005.01.01

今日は昨日の続きであって

断続した点じゃなく、あくまで連続した「線」なんですよね。以下、2004年の「この1本」等を含め、ざっくり振り返ってみます。
…すみません、日付が変わる前に2004年総括が書けなかった言い訳でございます(^^;。

●2004年の「思い出」
「かみさまは、乗り越えられる人にしか試練を与えない」

安倍さんが卒業に際して麻琴ちゃんに送ったこの言葉が、ハロプロ関係においても、その他の公私諸々においても、いろいろな意味で響く1年でした。トンネルの長さと暗さは、あくまで「抜けた後」でなければ分からないんですよね。短いのか、長いのか。光はいつ見えるのか。最中にはえてしてその「見えなさ」にあがいてしまうのですが、必ず「出口」と「(陽)光」はある。そのことを、忘れずに胸に置きたく思います。

●2004年の「この1本」
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芝居:青山円形劇場プロデュース「LYNX」。(4/17(土)マチネ@青山円形劇場)
ライブ:安倍なつみ「あなた色」ツアー初日(6/12(土)マチネ@大阪厚生年金会館)
DVD:「メロン記念日 ライブツアー2004夏~極上メロン~」

※本とCDは多すぎるため(今年買ったもの・読んだもの≠今年出たもの、でもあるので)除外。
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芝居とコンサート併せた観賞本数は76本。同一人/同一公演を複数見た場合も各1カウント、として数えてます。往時よりは数は随分減りましたが(最盛期は芝居だけで3桁いきました…)、遠征が増えた&コンサートと芝居の本数が逆転したのは想像外でした。これを「ハマる」と言わずしてなんと言いましょうか。ああ゛。そして来年も減りそうにはないっつーのがなんというかええまあもう。

以下、各項の理由など:

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