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2005.01.30

風に折れない花

Hello Project 2005 Winter オールスターズ大乱舞-飯田圭織卒業SP-
1/30(日)18:05-20:05 @横浜アリーナ

昨日に引き続き、ハロプロの新春公演-そして飯田圭織さんの、モーニング娘。卒業となる公演を見て来ました。公演も終了しましたので、申し訳ございませんがネタバレ考慮はなしで書かせていただきます。

昨日の公演と異なる部分は、センター部分をぐるりと囲む形に通路にカメラレーンが設置されていたこと。どの席にもなるべく近づく、というコンセプトを、出来うる限り収録したいのだとの意気込みを感じました。(その分大幅に座席が削られるわけですけど、それでもなお、そのプランを採用したわけですから)DVDにはどのように編集されて収められるのか、今からとても楽しみです。

卒業のセレモニーは、本編終了後に飯田さんが一人で出てきて御礼の言葉を述べるかたちに。飯田さんコールと、サイリウムは黄色の一色。横浜アリーナに一面に染まる黄色の色。最後にねぎらいの言葉をかけた矢口が、「またタンポポが咲いてくれたよ」との言葉をかけていましたが…飯田さんの眼にも、その光景が再度甦ったのでしょうか。このことについては、今夜の「あな真里」待ちでもありますが。

最後まで泣かない、泣いて歌えなくなることはしない、とどこかで語っていらした記憶がありますが。一人出てきた時に、飯田さんの頬には静かに一筋の涙が。でも、それは別れを悲しむものではなく、「16歳からの7年間及びリーダーになってから今までの年月で、成すべき事を全て成した」との気持ちを思わせてくれる、とても温かなものでした。円熟の境地とは、このようなものを差すのでしょうね。本当に、いい表情でした。

飯田さんからの言葉は、1月28日でモーニング娘。が7周年を迎えたこと。最初のシングルのイベントを横浜アリーナで迎え、そして卒業も同じ場所で迎えることが出来たこと。1期生から6期生までの「モーニング娘。」と、卒業メンバーと、みんなに出会わせてくれたことを、とても嬉しく思っているとの意。穏やかに、自分の言葉を紡ぐ姿には、見ているこちらも静かな嬉しさで満たしてもらえました。

一息置いて、花束を持った矢口を先頭に娘。メンバーが登場。おめでとう、と花束を贈呈した後、6期メンバーからの順で、飯田さんに言葉をかけてゆきます。道重さん・田中さん・亀井さん・紺野さん・新垣さんは「(わたしたちのことを思って)叱ったり、導いてくれたこと」への感謝を。藤本さんは「最初は反抗してごめんなさい。でも、(おねえさんメンバーの中で)最初に『美貴ちゃん』と呼んでもらったことが、とても嬉しかった」との感謝を。小川さんは「何か悩みがあるんじゃない?」と聞いてもらえたことがとても嬉しかった、との感謝を、涙混じりながらそれぞれの言葉で語っていました。そのひとつひとつを、飯田さんがとても柔和な表情で受け止め、彼女たちに相応しい言葉と抱擁をを-例えば道重さんには「うさちゃんピースは?」、田中さんには「がんばりやさんのれいな(^^)」とアタマをなでていたり-返していました。

強く印象に残っているひとりは高橋さん。「これからはライバルだから!」との言葉に、一瞬飯田さんも「おっ(^^)」という表情をし、会場もざわめきました。でも、「だからこそ、お互いがんばろう」との意であり、最後の最後で「一言いいですか?…『カオリン』愛してる!」と、飯田さんに飛びついていました。中野で見た時以上に、高橋さんに気迫を感じてましたが…うん、やっと「エースもお目覚め」のようですね。こりゃ、春ツアーが楽しみです。

もう一人、別の角度で強く心打たれたのが吉澤さん。いつもの、よっすいーらしい言い方ながらも。今まで飯田さんを見習ってきたこと、そして「今度はサブちゃんになるから(=サブリーダになるから)」との言葉をはっきり口にしたことに、心強さを覚えさせていただきました。マイペースのように見えて、実は人の三倍くらい気遣い屋さん。その辺りを飯田さんもなにくれと心配していたようですけど…うん、これなら大丈夫。自分に課された責務も、その重さも。きちんと分かった上で、でもにっこり笑えるのでしょう。これからの彼女は。うん。秋ツアーで目覚めたお姫様は、完全に武装モードに入ってくれましたよ。

石川さんは、彼女らしく「カオたん」と呼びかけ、今までの感謝と、そして「これからの11人娘。でがんばるから」との意志表明を。彼女もすぐに後を追って旅だってゆくのですけれども…残された4ヶ月のバトンはきちんと受け取ったよ、との、強い気持ちを見せてくれました。

そして、矢口さん。裕ちゃん、飯田さんと継がれたバトンを受け取ることについて、不安は一切口にしませんでした。飯田さん(たち)が築き上げた「モーニング娘。」を大事にするから、との言葉と、そして「いままでおつかれさま」との、ねぎらいのことば。先にも書きましたが、「また、たんぽぽが咲いたよ」との言葉は…彼女と飯田さんの絆を端的に表すものなのでしょうね。

そして、彼女が旅立ちに際して選んだ歌は(昨日と同じ)「夢の中」。歌う時も、間奏でメンバーと優しく抱擁を交わす時も、飯田さんの表情はとても静やかな笑みに満ちていました。

一端捌けたあと、出演者全員が揃っての「ALL FOR ONE AND ONE FOR ALL」。歌い出しの前に裕ちゃんがずっと飯田さんの手を握っていたこと、前奏が終わる辺りで(ちょっとあやふやですが)飯田さんが圭ちゃんとぎゅっと肩を組んでいたこと。私が認識できたのはこの2つくらいでしたが(後はもう眼の前に来たメンバーを見たりあちこち向いておりましたので)「愛されている」こと、を、改めて見せていただいた想いがあります(^^)。

わたしが「生の舞台(ライブでもコンサートでも芝居でも)」に惹かれる理由のひとつに、「舞台のかみさまが降りてくる一瞬」を感じる時がある、というものがあります。ごくごく個人的な感覚なので、上手く説明できないのですが…。「その一瞬に立ち会うために、ここに来たのだ」と理屈抜きで全身が感じる瞬間、といいましょうか。ひとつの「絵」であったり、パフォーマーから立ち上るオーラだったり(激しいものもあれば、春の日だまりのような穏やかなものもありますが)と、と諸々なんですが。今日の公演にも、その一瞬を感じさせていただきました。

後藤さんのような激しさでも、安倍さんの持つひまわりの花のような朗らかさでも、松浦さんの持つ無敵感でも、メロン記念日が持つうねりでも、中澤さんが持つ緩急自在でもないけれども。7年という月日に様々な試練を与えられたことに対して、舞台のかみさまは「穏やかで慈しみに満ちた空間(を生み出す才能)」を、圭織に与えてくださったのでしょう。大人数の中では(特にリーダーの地位を継いでからは)なかなか伝わらないもの、でも、独り立ちしていく今後は、それが彼女の大きな武器となると思います。

7年間、おつかれさまでした。明日からは、ひとりで「あなたのペース」で歩いていく日がはじまるのですね。なるべく近いうちに、再びお目にかかれることを、心より楽しみにしております。

ちなみにタイトルは鈴木祥子さんの歌から(アルバム「Harvest」所収)。出がけにシャッフルでつけたiPodから、一番最初に流れた歌でした。

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あなたへの愛はやわらかな花のように 風に吹かれても折れないの
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彼女が、モーニング娘。に対する気持ちも。モーニング娘。である/であったメンバーたちが、彼女に対する気持ちも。そして、わたしが、彼女に対する気持ちも。全て、この歌詞に凝縮されている、と思います。少なくとも、わたしの気持ちについては「そう」です。

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