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2005.03.31

鮮やかに変わってゆく、その軌跡を

手をつけないままのDVDがどんどんタワーと化しているのですが(ハロプロ関係のみならず、芝居関係+「水曜どうでしょう」+映画+諸々…)、とりあえず「一度身体に入ってるものならBGVにしても大丈夫」との理由で(^^;「映像ザ・モーニング娘。3~シングルMクリップス~」を流しながら片づけものやらなにやらをしております。BGVというからにはちらちら見ながら、時には音だけ聞きながらの作業、な時もあるのですが。音に呼ばれてふと手を止めて画面を見ると、アタマの中にある"絵"との差に「ええっ!?」と思わず声を上げそうになりました。

PVがその当時の"点"を凝縮したものだとすれば、コンサートで見せてくれる彼女たちのありようは、前へ前へと、上へ上へとひたむきに走り続ける、次の瞬間にも、また異なる彩りを持つ"動画"でしょう。リアルタイムでPV及びコンサートを見るようになったのが「シャボン玉」の辺りだったのですが。その頃からのごく短い月日ですらでも、前へ前へと、上へ上へとひたむきに走り続ける彼女たちのありように、改めて胸を打たれた次第です。

振り返ってみれば、このPV集には保田さん・安倍さん・辻さん・加護さん・飯田さんと、5人の「節目」につながる歌が入っています。娘。たちは、鮮やかに変わってゆく。でも、芯にあるバトンは決して落とされることなく、次の走者へ託されてゆく。託されたメンバーは、今までのバトンに「自分たち」だけにしか出せない新たな彩りを創っていっている。

モーニング娘。は変わらない。そして、変わり続ける。

…本来は「第三舞台」という言葉が入るんですけれども。彼女たちについても、同じことが言えるんだよなあ、と思っております(^^)。

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2005.03.26

ありがとう、のーじさん

年度末の忙しさ(おかげでストレス性のアレルギー症状が百花繚乱。ついでに熱まで出てくれましたわ)+帰り道の本屋の品揃え事情から「こりゃ無理だ」と、とっととbk1の当日配送にお願いした「モーニング娘。×つんく♂ 2」。先程ざっと目を通しました。

能地さんのいつくしみ溢れる視線と、彼女たちとの信頼関係が導き出す言葉が、すごくいとおしかったです。いやー、渇ききった時に飲む甘露ってこういう味なんでしょうね。現在の(圭織が卒業した後の)11人娘。のみならず、卒業組で現在もハロプロで活躍する「かつての娘。たち」にもきちんと項を咲いてくれているのが、これまた嬉しい限り。

「はじめにことばありき」といいましょうか。言葉に触れることを好む-音楽でもメロディやリズムよりまず"歌詞"に耳が行ってしまう性分なんで、ビジュアルよりもなによりもこうした「ことば」が、いちばん好きなんですよね。てことで、娘。さん好きなら、そしてハロプロ好きならとにかく買え!写真集よりなによりまず買え!と叫びたい気分でございます。

んで。手にとって、まずぱらりとめくれたのががよっすいーの項。ふむむ、これまた"呼ばれ"てんのかなあ、と読み進めたら…最初からもう号泣。以下、非常に傲慢な物言いとなりますが、

 ○昨年の8月に書いたこと(こちら)と、先日のフットサルの試合の後に書いたこと(こちら)と、先日名古屋で見た光景(だー。まだ書けてません)が、きれいに一本の線でつながった、との嬉しさ

 ○彼女たちを見て、感じていたことは(正解なんてモノもないし、これもまた「見えているもののうちの一面のカケラ」でしかないと分かっている上で)そんなにズレてはいなかったのかな、との安堵感

この2つを感じさせていただきました。

また、好きである気持ちと、それをどんなに拙くともかたちにしようとあがくこと。この2つが、私がこのblogでモノを書き散らし続ける原動力なのですが。そのことを改めて教わったなあ、との思いもあります。

ありがとう、のーじさん。そして、ありがとう、(すべての)娘。さんたち(^^)。

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2005.03.22

ひかりにこころつかまれて

連休はぱたぱたしていて本屋へ行けず、ラジオもテレビもほぼ無縁(前回の更新時にながら見していたハロモニが唯一ご縁のあったもの)。そんな状態で本日昼休みに会社隣接の本屋へ行ったら、レジ前でにっこり笑う「お勧め本」が、「リアル226」から「a」へと変わってい、はじめて「もう出てたんだー!」と思った体たらく。

レジ前を通りかかった瞬間にちらりと目をやった程度なので、じっくり眺めてはいませんが。きれいな横顔と、あたたかみのある光のかかり具合に、大変失礼ながら松浦さんの写真集の中では(*)はじめて「あ、よさげな"絵"だなあ」との気持ちを抱いて本屋を後にしました。その後「もう出てたんだっけ」と検索をかけてはじめて「えっ!」とびっくりした次第、です。

松浦さんの「a」を撮った方は、「Hamilton Island」や圭織のソロ写真集を撮った、新津保さんだったんですね。道理でひかりや色味の使い方、横顔の撮り方に一瞬なのに心掴まれるんだ、と納得した次第です。(新津保建秀さんのプロフィールはこちら)

(*)「アロハロ」シリーズが続いている、との印象がどうにも強くて。水着写真集が苦手な身としては特段意識を向けることがありませんでした。ごめんなさいね。

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2005.03.20

思いを重ねて

珍しくオンタイムでハロモニをながら見しながら(録画はしてるけど、大抵後で見るか溜めてるか、のどっちか)ごはん食べたり支度したり。山咲さんの気遣いの巧さ、あいぼん・ミキティという気の置けない(妹格では)のメンバーと一緒で、妙な気を張ることなくのびやかにしているやぐっちゃん。デート企画の中では一番にこにこほわほわな気持ちで居られました。勿論、今までの回もそれはそれで大好きなんですけどね。

で、今回は珍しくBGMに「おっ」と思わせてもらいました。告白の方法を伝授するあたりの(と思います。音だけ聞いて別のことしていたため)BGMで流れたのがクランベリーズの「Dreams」(「ドリームス+6」所収)。次に流れたのがエルヴィス・コステロの「She」(「ベスト・オブ・エルヴィス・コステロ」所収)。共に映画でも使われてますね。(前者はフェイ・ウォンのカバーで『恋する惑星』、後者は『ノッティングヒルの恋人』)洋楽は疎いんで、大抵は「ただ音としてある」ことを受け止めるのみなんですが(*)、今回ばかりは「ちゃんと中身に沿わせた選曲なのねん」と、にっこりさせていただきました。

でも、実は"芝居で使われていた"曲だったがゆえに、おっと思わせてもらった、というのがきっかけだったり。フェイ・ウォンの「夢中人」(「Dreams」のカバー。「夢中人~グレイテスト・ヒッツ」所収。)は、わたしにとっては第三舞台の「リレイヤー3」を思い出させてくれる曲なのです。コンサートで歌われた曲、ってのも身体に残るのですが、けど、それ以上に芝居におけるそれは、その時の空気や気持ちも含めて全部思い出させてくれる引き金となるので。

ちなみに「あな真里」のエンディングテーマ、THE HIGH-LOWSの「日曜日よりの使者」はサードステージの「トランス2」で使われていました。あのテーマソングに変わってから、日曜日の夜の終わりが二重三重と思い出を重ねていくものになってくれました。

どんなことにも、芝居のように、いつかは幕が下りてしまうものかもしれない。…でも、私の中にある思い出は、ほんの少しのきっかけで、自由自在に甦ってくれる。そんなことをぼんやり思った昼下がりです。

(*)音を楽しむ、と書いて「音楽」なんですけど。ついぞわたしは「ことば」を聞きたくなるので、どうしても邦楽に偏ってしまうのです。

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2005.03.18

Captaincy

ガッタスの試合の熱気に当てられ、年度末の忙しさに翻弄されつつも。圭織の卒業DVD「Hello!Project 2005 Winterオールスターズ大乱舞~A HAPPY NEW POWER! 飯田圭織 卒業スペシャル~」及び特集のムック本を手に入れて、ざっと目を通しました。卒業が絡む部分については、心を落ち着けてゆっくり見たいので、実際会場に居た時に心掴まれた曲をザッピングして見ました。

メインステージと、アリーナ部分をぐるりと円周状に取り囲む通路と、サブステージという舞台構成のため、カメラアングルはめまぐるしく切り替わりますが。おかげで"その時には気づかなかった"角度の物見だったり空気感だったりに気づかせてくれるのは面白いつくりだな、というのが現在の印象です。

中でも一番「おっ」と思わせてもらえたのが、ライブ中で一、二を争うお気に入りの曲だった「愛の園~Touch my heart~」。大乱舞公演では後藤真希・アヤカ(白組)・吉澤ひとみ・岡田唯(紅組)の4人でのアクトでしたが、ライブ時には「後藤さんの独壇場。とにかく彼女が抜きん出ている」と感じていました(1/29の公演を見た時の感想はこちら)。しかし、DVDで見た吉澤・後藤の2ショットには、むしろ吉澤さんの強烈な気を感じました

とても繊細で、ともすれば全てを「自分の内にしまいがち」なよっすいー。"前へ前へ"というよりは、一歩引いた目線で静かに笑っている(たとえそれがおちゃらけや道化を演じていたとしても)、との印象が強くありまし、ライブではともすれば後藤さんの気にばかり意識が行っておりましたが。吉澤さんから立ち上るオーラには「隣に立つメンバーには、そしてごっちんには、決して負けない」と言わんばかりの気合いがこもっていました。一人でライブ会場を沸点まで高めてゆく点では、後藤さんが圧倒的有利。ですが、隣の彼女だって、ダテに「モーニング娘。」のサブリーダーに就いたわけじゃない。ガッタスでキャプテンマークを背負っているわけじゃない。そのことを、強く突きつけられた一曲でした。

最初に書いた通り、ガッタス戦の熱気がまだ身体に籠もっているせいかもしれません。ですが、フットサルを通じて、よっすいーに"Captaincy"が強く生まれた-もしくは元々内にあったものを、外に表す術を与えられた、との感を強くさせていただきました。

…ああ。ガッタスの次の試合も平日なんですよね。なんとか休みをねじ込んでやろうか、と今の今から皮算用をしている私がおりまする(^^;。

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2005.03.14

悔しさは、次の飛躍への特効薬

3/14(月)17:30キックオフの、女子フットサル公式戦「フジテレビ739」カップ(@駒沢体育館)を見てきました。出場チームチームはGatas Brilhantes H.P./Carezza/HORIDASHIMONO/CHOOPの4チーム。

優勝はCarezza。2位がGatas Brilhantes H.P.、3位がCHOOP、4位がHORIDASHIMONOとの結果でした。経過等の詳細はnagareさんの「ハイ、とんとん!3/14付の記事をご覧下さい。(いつも迅速なレポートをありがとうございます)

また、会場配布のチラシに「5/23(月)に女子フットサル大会開催決定」」の旨記載がありました。会場とキックオフ時間は今回と同じ。詳細は近日発表予定とのことです。(問い合わせ先はオデッセーになっていました)

以下、サッカー観戦はほぼ素人な観点(好きは好きですが、知識ゼロにほぼ近い)でのざっくりした感想を。

◆カレッツアがアタマ2つ抜きん出ている感が。同人数で戦っているはずなのに、人数が多く見える場面が圧倒的。あと、ボールだけを見ている(点視点)んじゃなく、ちゃんと「面」視点で-次の一手、二手も含めて考えられてる、てな動きが多い。

◆ガッタスの成長ぶりには驚き。中でも目に付く動きの良さはよっすいー・ミキティの2人。また、ミキティは中盤でゲームを組み立てるのが上手いとの印象も。昨年の夏に比べると(こちらはTV版を視聴)、よっすいーもずいぶん細やかに「その次」を考えるようになった、とは思うけど、どちらかといえばゲームメーカーはミキティの方なのかな。あとは、梨華ちゃんの負けん気の強さ(褒めてます)がとても印象的。何事にも全力投球で行く姿勢、ひしひし伝わってきます。つか、あなたたち昨日ライブだったんだよね!?

◆是永さんの動きは流石プロ。中学生の草サッカーに、いきなり高校の優勝校クラスのおねえさんが加わってくれた感覚。まだまだ遠慮もあるのだろうけど、その遠慮を差し引いても、きちんとすべきフォローが出来るのが素晴らしい。もっと前へ出て行ってもいいはずなんだけどな。

◆キーパーの2人(辻ちゃんと紺野さん)はそれぞれの良さがあるけど、失点してしまった分、紺野さんが萎縮してしまったかな、との感が。その「時のかみさま」だったり「場の空気のかみさま」を味方に出来た、という点では辻ちゃんの方が強いのかなあ。でも、失点は紺野さんのミスではなく、全般的なディフェンスミス、の感があります。

◆ひとつだけ辛い物言いをさせて許していただくなら、里田さん・あさみさん(?)がちょいと空回りしてたような。決めて欲しいところで上手く決められなかったり、自殺点に近いディフェンスミスに見えた場面もあったり。最後列で双眼鏡もなく見ていたので、間違っていたらごめんなさい。

◆宿敵Carezzaとは1対1のドローでしたが、CHOOPに先制されたのがちょっと痛かった(これが後々尾を引いた)。その時のミスを悔しく思ったのか、悔し泣きしてたメンバーも(確認できたのは梨華ちゃん。あと、あさみさんか柴ちゃんが泣いてたような)。

◆最後に外周をぐるっと一周して挨拶してくださったガッタスメンバー。その中で最後にきっちりおじぎしていたのが、ミキティ・是永さん・川島さん。些細なことだけど、疲れている中それが出来るのは素晴らしいですよ。

モーニング娘。、あるいはハロプロのそれぞれのユニットとしてあること=「歌を伝えるひと」であることと、フットサルのメンバーであること。この両者を同時にやろうとすることに、不安や心配といったマイナスの感情がないとは申しません。ですが、実際に動くメンバーをこの目で見た時に。その気持ちはふっきれました。どれだけの無理難題(とあえて言いますが)をふっかけられても、がむしゃらに立ち向かってゆく。そして、課題をクリアして、どんどん輝いてゆく。そんな彼女たちの表情を見せてもらうことが出来るのなら、「是」の気持ちを持つのみだ、との思いに至らせてもらっています。

場数を踏んだだけ、悔しいことも、課題点も見えてくるでしょうね。5月の大会では、ぜひとも。その悔し涙を振り払って、大きく笑って手を振れるようになっていてくださいませ。

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Like the deserts miss the rain

改編情報を受けてから1週間、出来れば枠移動であってほしい、と願う気持ちと、多分無理だろうな、と思う醒めた視点の両者で揺れていましたが。先程はっきりご自身の言葉で「あなたがいるから、矢口真里」の、3月末での放送終了が告知されました。番組終了を告げたマネージャーさんは、矢口さんが号泣する、と思っていたそうですが。矢口さん自身はむしろANN-Sからの移行の時の方が(日が変わって、新しい番組として「継続」はするのに)よりプレッシャーだったし泣いた、との由。

今回の告知に際して、矢口さんは「また、きっと戻ってくるから」との言葉をはっきりと、明るくまっすぐな声で残してくださいました。それは、彼女が自分の手でつかみ取った「経験値」という名の大きな宝物が-ラジオもそうですが、「やぐちひとり」も大きいでしょうね-もたらしてくれたものでしょう。他の誰も為し得なかったそのことを、どうぞ誇りに思ってくださいませ。

長い期間、いろいろとありがとうございました。ハロモニと共に、あなたのラジオがわたしのこころをハロープロジェクトへ導いて下さったこと、本当に嬉しく思っています。

ただ。まっすぐ前だけを向いている彼女の声に、このような感傷は失礼なのかもしれませんが。4月になっても、あなたの声を日曜の夜に求めてしまういそうな自分がおります。砂漠で水を求めるように。

ですので、タイトルは、Everything but the girlの「missing」(アルバム「Amplified Heart」所収)から引かせていただきました。

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2005.03.11

重ねてしまうのは

美勇伝のPV「カッチョイイゼ!JAPAN」、断片的に見たPVと、その評判に背中を押されて買ってきました。VISIT JAPAN CAMPAIGNのキャンペーンソング、とのことですけれども…正直感じたのは「どこに向けて打ち出そうとしているのか?」との疑問。日本固有の美(和と美と勇)を伝える、というコンセプトだそうですけども。和をベースにしてどこか違う国の風味を混ぜるのがこのユニットのありかたかな?とは感じるものの、キャンペーンソングの「絵」としては(歌としてはアリなんでしょうが)疑問が拭えません。

前回の「恋のヌケガラ」は、和をベースにシノワズリを加えた感。今回は和をベースに、明治初期頃の洋を加えた感、があります。そして同時に、失礼ながら(両者ともに)うっすらと遊郭の風を-建築物という意味においても、その建物の中で行われていることという意味においても-感じるものでした。「花園の迷宮」の映画版の空気も、ぼんやりと思い出しております。

この空気を始点にした時。ユニットの成立事情も、歴史も、向かう方向性も全く異なるものと分かった上で。メロン記念日の「肉体は正直なEROS」を一部重ね絵にして見たくなる私がおります。直喩と暗喩という正反対の表現ながら、なにかしら通底するものを感じるのです。

ところでこのPVが撮影されたロケ地、既視感のあると思ったもののどうやらけど近くて非なる建物のようで(旧銀行跡でしたっけ?)。ちなみにわたしが「似てる」と思ったのはギャルリーパリでした。後者については演劇の公演で訪れたのですが、前者も何かしらイベントに提供してたような記憶がうっすらと…。ご存じの方、情報をいただければ幸いです。

三好さんと岡田さんはこの半年で急激に伸びましたね。「ハロプロやねん!」の2月分を聞く機会があったのですが、2人でのおしゃべりにはさほど不安感を感じません。デビュー直後の練習風景等から比べるに、伸び白の大きさが非常に頼もしいです。3月になって本来の「美勇伝」ラジオになったあの枠が(まだ聞けていませんが)どう変わっていくのか楽しみです。

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2005.03.05

Noblesse Oblige

また録画して溜めっぱなしの「娘。ドキュメント2005」ですが、昨日と今日は中澤さん・矢口さんの「リーダー論対談」とのことで、昨日分は朝の身支度をしながら、今日の分はリアルタイムで見せていただきました。その時に、真っ先に浮かんだのがこの言葉と、「(ひとの)上に立つことは、寛容と我慢を求められること」との思いでした。

自分の思いを殺すでもなく、押し付けるでもなく。じっと見守り、我慢する。丁度いい頃合を見計らって、救いの手を差し伸べる。また、受け取り側には厳しい(痛みを伴う)言葉を伝える必要も増える。いわゆる「憎まれ役」になること、ですね。

「憎まれ役」として負った痛みがトラウマになってしまう、との矢口さんの気持ちも、手に取るように分かるつもりです。ミニモニ。時代の「とにかく叱り役に回った」辛さを語る矢口さんの言葉を耳にする度に、わたしの内には後藤さんお披露目のハロコンで「わたし(なんか)が、ここに居ていいの?」とステージに立つ矢口さんの不安げな表情が重ね絵になりました。

その気質を十分ご存知だろう中澤さんは、上手く矢口さんの不安を-人一倍心細やかでなにかと抱え込むけど、それを外に見せまいとする-拭ってあげた上で、静かに背中を押して上げている。そんな印象を受けました。著書タイトルではありませんが、「ずっと後ろから見てきた」中澤さんのまなざしと言葉は、娘。に対しても、矢口さんという個人に対しても、深い愛情を持って注がれています。今更ですが、7年の月日を経てよりまろやかになっている、との思いを、強くさせていただきました。

飯田さんは、卒業直後の「あな真理」でその痛みを「(叱った後に離れていく、その相手の)背中(を見るのが)が痛いのよね」との言葉で表していましたた。でも、彼女の気持ちが最後にはきちんと伝わったことは、卒業ステージでのメンバーとのやりとりが証明しております。

過去の痛みを思い出して、足が竦んでしまうのかもしれない。
でも。その痛みを知っているひとが、少なくともあなたの側に2人はいらっしゃいます。そうでなくとも、痛みを察して的確な癒しの手を伸べてくれる「頼もしい同期」がいらっしゃるのも、忘れちゃいけませんね。おっと。あなたが過去の痛みと思っている件に絡む「2人のいもうと」は、羽ばたく際と、羽ばたいた後も、何かにつけてあなたに感謝の意を示していますよね。


内にも外にも、貴女には「すっごい仲間」たちが居ること。そのことを、今まで以上に信じて欲しい。唯一矢口さんにお願いしたいとすれば、そのひとつ、ですかね。

そのありようを見せてもらえるのを楽しみに、春ツアーの開幕をお待ちしております。
タイトルの言葉は、livedoor辞書では以下の様に示されています:
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noblesse oblige :[U]高い身分に伴う精神的義務
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かつてわたしが「センパイ」になるにあたって思った、過去の拙文も記しておきますて(彼女たちのそれとは比べ物にはならない、お粗末な代物ですが):こちらこちら

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2005.03.01

Written "world"

松浦さんの新曲「ずっと好きでいいですか」をハロモニで拝見しました。その表情を眺めていてふと思い出したのが、泉鏡花の「外科室」でした。ちなみに(青空文庫でも読めます:HTML版はこちら)

数年前、すれ違った一瞬にうまれた想いを、ずっと心に大事にしまいつづける貴船伯爵夫人。その秘密をもらすまい、と、彼女は手術に当たって麻酔の使用をかたくなに拒否します。執刀に当たるは、その想い人であった高峰医師。彼らの想いは、ほんの数葉にのみ交差します。

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「痛みますか」
「いいえ、あなただから、あなただから…でも、あなたは、あなたは、わたくしを知りますまい」
「忘れません」
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この歌では、小説とは真逆に見える直截さで決心を述べていますが。「心に秘め(続け)る」恋、という意味で、世界の重なりを感じた次第です。

小説でも芝居でも舞台でもライブでも、虚実皮膜の世界に浸らせてくれる力のあるものに、私は非常に心惹かれます。鏡花の魅力は(非常に浅い物見は重々承知の上で)その絢爛豪奢な言葉で創る別世界にしばし遊ばせてもらえることだ、と感じています。そして松浦さんについても、歌を通して「松浦亜弥」というひとつの世界を提示してくれる(アイドル、とも歌うたい、ともまた違う、「松浦亜弥」としか呼べない世界)力に、しばし見惚れていました。

ちなみにタイトルは書き割りの意ではなく(^^;「外科室」を映画化した板東玉三郎丈を追ったドキュメンタリー「書かれた顔」の原題「The Written Face」からいただきました。「ない」世界を「ある」ものに浮かび上がらせる力、という意味で。松浦嬢と玉三郎丈と鏡花、が、一つの線につながったように感じられて、この言葉を使わせていただきました。

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