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2005.08.30

わたしをかたちづくるもの-芝居バトン

みられてもいいせいかつ」のずるずるさんより芝居バトンを廻していただいたのに、ずっと塩漬けにしておりました。夏場でアシが早いのですが、保存食になっていることを期待して(^^;今更ながら挙げさせていただきます。

1:今まで行った芝居の本数。もしくは去年行った芝居の本数。

コンスタントに劇場へ足を運ぶようになって12,3年ほど。Maxは130本前後/年です。昨今は別ジャンルの(つーか、このblogのメインとなっている)ハマりものが増えたので、観劇本数自体はかなり下がっております。でも、なんだかだで延べ本数(同じものを複数回見たりもしますので)は50本前後になっているかも。個人的には随分減ったよなあと感じていますが、それでも世間様一般よりは見ているんだろうなあ、とぢっと手を見ております……。

2:.次に見に行く芝居。

劇団☆新感線の「吉原御免状」初日。原作も好きですし、客演陣含めご贔屓メンバー総出演なので、久々にわくわくしております。隆氏の世界観と新感線(いのうえさんと中島さん)の世界観って親和性が高いと思いますし。

3:.一番最近見た芝居。

劇団M.O.Pの「水平線ホテル」。感想を書いておりませんが、今年のベスト3に入れてもいいかな、という出来。贔屓の役者が存分に練られたシチュエーションでその力を発揮するのを堪能。ハーフプライスチケット(当日半額券)を買って、他の買い物して休憩しようとした時に地震があったのも、忘れられない一幕。あのあとの交通機関の麻痺を考えると、芝居のかみさまが味方してくれた、と(不遜な謂いではありますが)の思いもあります。

4:よく行く、または特別な思い入れのある5つ。
「特別な思い入れ」に力点を置いて5つ挙げてみました。

劇団☆新感線
初めてナマで見たのは「秋味」の初演@アプル。でも、話だけはいろいろと聴いていて(「阿修羅城の瞳」初演@オレンジルームとか)、ずっと見たいと思っていた劇団でした。笑いも涙も真剣味も全部詰め込まれたわくわく箱。物語の立ち上げ方、世界の作り方、そして役者のオーラ。それら全てに心捕まえられて、チケット代が高いだの初日と楽日で芝居が違う(全く別物になること多し。それも含めて、彼らの魅力なんですけどね)とぶちくさ言いつつ、チケット取りに奔走する日々を重ねて…もう10年近く経っております。「阿修羅城の瞳」@新橋演舞場の初演版(芝居自体は2演目)と、あと「野獣郎見参!」の初演@アプルは、生涯モノのベストに入る経験でした。「阿修羅~」なんて金欠に泣きながら通ったもんなあ……。

◆Zazous Theater(あるいは鈴木勝秀氏が作・演出で関わる舞台)
初めて見たのは、今は無きパルコスペースパート3での「Sweet Home」。いろいろトラブルがあって、結局スズカツさんが作・演出も担当することになったんでしたっけね。いろんな音や物語を彼の流儀で混ぜ込んで、新しい世界をぽん、と提示する。存分に芝居の世界へたゆたわせてもらった後、カーテンコールで役者さんが深々とお辞儀していつもの曲が流れる(あれは誰の曲でしょうかねえ……)時に、ぱちっ、とスイッチを現実へ戻してもらう。その入れ替わりが好きで、難解だなあ、と思うものがありつつも(「ウェアハウス」シリーズなんぞ特に)通うのが止められずにいます。
一番嬉しかったのは、女形がブランチを演ずることはまかりならん、と上演予定が潰えた(「銀流草」として上演はされましたが)「欲望という名の電車」を、上演にこぎつけてくださったこと。あれで初めて「欲望~」を見ることが出来たのは、非常に良い経験でした。女形だからこそ/女形にしか、出来ない表現を見せていただけたので。(その後大竹しのぶさんの「欲望~」を見て、よりその思いは強まりました)

ク・ナウカ「熱帯樹」@旧細川公爵邸(現・和敬塾)
物語の力・役者の力・世界を作る演出家の力に加えて。「場所の力」が、芝居には大きく関わってくることを教えてくださった一作でした。演じられている舞台と客席との境目が限りなく薄く、滅び朽ちてゆく寸前の美しさを、触れることは叶わないまでも、同じ空気の中で味わうことが出来る。都内とは思えない、緑に囲まれた旧式の洋館の一室でのひとときは、思い出すだに甘い酔いをもたらしてくれます。

野田地図
野田秀樹、と書けないのは「夢の遊眠社」には間に合えなかったから。
「贋作・桜の森の満開の下」は本当に見に行きたくてじたばたしてたのを(当時はお金もチケット取りのハウツーも知らなかったので)今でも忘れられません。その後ビデオになったものを、何度も何度も見てはため息ついてたり。

野田地図になってから-英国留学から帰ってきてから、言葉より「役者の肉体」での表現に軸足が移ったとの感もありますが(特に「Right Eye」などは顕著だったような)。それでも、あふれんばかりの言葉で構成し、立ち上げる世界に、いつもいつも魅せられております。年末から年明けにかけては「贋作・罪と罰」の再演。初演から10年経った、というのに改めて年月の流れの速さを実感しております……。

◆後藤ひろひと氏
遊気舎、Piper、その他の作・演出、そして役者さんとして。見られる限り追いかけてゆきたい方のひとりです。他の方の演出だと「あったかいウェルメイド」と見られがちな作品ですが、なかなかどうして。気づく人にはしっかり効く毒を仕込んで、うしろでにやあっと笑っていらっしゃる部分もあります。でも、それは決して意地悪ではなく、痛みも弱さも分かったうえで「こっそり潜ませた」毒、なんでしょうね。だから、からっと笑うことも出来るし、ひそかに涙することもあるし。

褒め言葉としての「わけわからん歌や造形物」を作らせたら天下一品。関係の無いところでその手の歌がぐるぐる回りだして止まらないこともままあります。群馬水産高等学校の歌(「ダブリンの鐘つきカビ人間」だっけかな)とか、イヌガマ(「天才脚本家」で出てきた造形物)とか。未見の方には申し訳ないのですが、思い出すだけでくすくす笑いが止まりません。

5:バトンを渡す何人か。
あまりにも長い時間塩漬けにしておりましたので、ここで置かせていただきます。ご希望の方は、ご自由にお持ちいただければ幸いです。

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