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2005.10.26

Welcome Back!-矢口真里・保田圭 カジュアルディナーショー

矢口真里さんと保田圭さんのカジュアルディナーショーへ行って参りました。(10/23(日)13:00-15:30@広尾ラ・クロシェット)

2005年4月14日以来、ずっとずっと焦がれて、そして胸にしまってきた言葉-「歌うたいとして、再び戻ってくるのを待っていました」を渡す機会を与えていただいたことに、心よりの感謝を。OPに「たんぽぽ」、そして次に「誕生日の朝」が選ばれたことに、矢口さんもこの日を心待ちにしていたと受け止めています。MCでも「タンポポの歌を選んだ」こと、そしていろんな仕事(バラエティ番組)もあるけど、一番大事に思っているのは「歌を伝えること」とおっしゃっていましたし。

その上で、非常に厳しい言い方となりますが。正直、矢口さんがこちらを見るまなざしには、どこかしらまだ固さが残っていました。何度も石を投げられ、傷ついてしまった子猫が、やさしさを以て差し出された手にさえおびえてしまう/硬さをはらんでしまうような……そんな空気が、最後の最後まで一枚彼女を包んでいたように思われました。

ただ、そんな矢口さんの表情がふわっ、と緩むのが、保田さんが隣に居る時なんですよね。一人で歌う時、歌い終わった時にも客席はあたたかく拍手を送り、彼女もにこっと笑ってくださるのですが。それ以上にやすらいだ表情を見せてくださるのに、改めて同期の絆及びモーニング娘。、いや、ハロー!プロジェクトにおける保田さんの大きさを見ました。

一緒になってはしゃぐ友達やおねえさんもいるし、頼ってくれる妹分たちもいる。でも、一番しんどい時期を一緒に経て、その上で背中を預けることが出来る。そんな、揺るぎない全幅の信頼を置いている同志の笑顔と、あたたかいまなざしに満ちた空間。それが少しでも、矢口さんの心を融かしてくれたなら……と、見当違いを承知の上で思っております。

そういう意味では。(多分最後の)MCでお二人が「『サマーナイトタウン』が流れた時に、お客さんの顔がぱあっと明るくなったのが嬉しかったよねえ」といただいた時に、舞台の向こう側とこちら側が一瞬「つながることができた」感覚を得て、とても嬉しかったです。

今回一番圧倒されたのは、保田さんがソロで歌った「Memory 青春の光」でした。わたしの「とくべつ」は安倍さんですし、それゆえに元曲のかたちに-安倍さんと矢口さんの声の重ねではじまる世界に-こだわるところが強いのですが。そんな些細な拘泥なぞ何するものぞ、と、彼女にしか出せない世界を示してくれました。
元曲が俯いて泣きくれる諦念を思わせるものとすれば、保田さんの示すそれは、涙に濡れた目をきっと上げて、また前へ進もうとするもの。「カバー」とはかくあるものとの、歌うたいとしての矜持を見せてもらえた思いがあります。

以下はセットリストです。「背徳のうさちゃんピース@Pop'n Rouge」さんよりお借りしました。

1.「たんぽぽ」 (矢口)
2.「誕生日の朝」 (矢口)
MC. 矢口
3.「恋をしちゃいました!」 (矢口)
4.「聖なる鐘がひびく夜」 (矢口)
MC. 矢口・保田
5.「Memory 青春の光」 (保田)
6.「さみしい日」 (保田 座席巡回)
MC. 矢口・保田
7.「好きで×5」 (矢口・保田)
8.「サマーナイトタウン」 (矢口・保田)
9.「夢で逢えたら(カヴァー)」 (矢口 座席巡回)
バンド紹介
10.「ラストキッス」 (矢口)
11.「春の歌」 (矢口)
MC. 矢口・保田
12.「なんにも言わずにI LOVE YOU」 (矢口・保田 座席巡回)

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