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2006.02.26

千紫万紅

モーニング娘。コンサートツアー2006春 ~レインボーセブン~
2/25(土)19:05-20:45 @ハーモニーホール座間

先日リリースされた『レインボー7』をひっさげての春ツアー。アルバム自体、一目ならぬ「一聴惚れ」をしてしまったので、それをどう舞台に組み上げてくれるのか、非常に楽しみにしておりました。

ひとことで言えば「ハロプロを全く知らない人間でも胸を張って連れて行きたい」空間でした。(客席の空気はまた別問題ですが。)常に前に進み続け、変わり続けてゆくけれども。そこにあるのは「今まで」を十全に継いだ上での、「至高」のいま。新たな10人娘。が、ここぞとばかりに最高で最強の華を咲かせてくれています。

また、今回はダレ場がない、緻密な構成になっています。衣装替え、MC等でもぴしりと隙を作らないことで、客席からも要らぬ声が飛ばぬようになっております。舞台から放たれるちからと、客席からそれを受け止め、応援するちから。その二つがとてもきれいな形で共有できた、と感じました。

アルバムタイトルでもあり、ツアータイトルでもある「レインボー」が示す「色」。
10人の個性を示す象徴でもある。そして、この言葉は第一義の「色彩」の他に、「恋」や「愛」の意味も含んでいる。そんな二重三重の掛詞を楽しめる構成です。

ハロプロに少しでも関心がある方。娘。さんたちのことが、ほんの少しでも好きである-かつて好きであったことのある-方。どうぞ、今の「彼女たち」を、その目でご覧ください。他のジャンルにも決して負けない、濃密で楽しい時間が待っております。

以下、セットリストに触れたネタバレ感想を。長文ですのでお許しを。

今回のセットリストは以下の通りでした。センチュリーランドさん掲載のリストより拝借をば。

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01.HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~
02.THE マンパワー!!!
03.Go Girl ~恋のヴィクトリー

モニターでのメンバー紹介

04.SEXY BOY~そよ風に寄り添って~
05.パープルウインド

MC

06.色っぽい じれったい
07.愛あらばIt's ALL RIGHT
08.友達(♀)が気に入っている男からの伝言 吉澤/高橋/紺野/小川/新垣/藤本/田中/亀井

寸劇

09.レインボーピンク 重ピンク(道重)/こはっピンク(久住)
10.銀色の永遠/ 藤本美貴
11.NATURE IS GOOD! 吉澤/高橋/紺野/小川/新垣/亀井/田中

MC

12.無色透明なままで 吉澤/高橋/紺野/小川/藤本
13.大阪 恋の歌 高橋愛
14.レモン色とミルクティ 新垣/亀井/田中/道重/久住
15.青空がいつまでも続くような未来であれ!
16.ザ☆ピ~ス!(VTR→2番からメンバー登場)
17.INDIGO BLUE LOVE 新垣/亀井/田中
18.恋は発想 Do The Hustle! 吉澤/高橋/紺野/小川/藤本/道重/久住
19.直感2~逃した魚は大きいぞ!~

MC

20.女子かしまし物語3
21.浪漫~ MY DEAR BOY ~
22.なんにも言わずにI LOVE YOU

アンコール

23.ラヴ&ピィ~ス! HERO がやって来たっ。
24.さよなら SEE YOU AGAIN アディオス BYE BYE チャッチャ!
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新垣さんと小川さんの声で、「TOP!」の再来、いや、それ以上の煽りからライブが始まります。ファミリー席でのんびり見るのが普段のスタイルですが、今回ばかりは飛び上がりたかった。そして拳を掲げたかった!そこから「Go girl」「マンパワー」とたたみ込んでおいて、いったんメンバーは退場。その間、今までは開演と同時に流れていたメンバーの紹介映像。

そして「モーニング娘。」の歴史をたどるように歴代のシングルジャケットの映像が流れ、「29th」の文字と同時に新曲の披露、そして「パープルウインド」→MC(簡単なメンバーの挨拶)と置いて、新しいフォーメーション(センターに久住さん・亀井さんだけを配し、他のメンバーが2人の元に伏せる形ではじまる)での「色っぽいじれったい」。
懐かしめの曲を2つ挟んで、「レインボーピンク」へつなげるための寸劇へ。アルバム中最大の飛び道具でしたが、それを上手く引き出す寸劇でした。そしてきっちりやりきる「重ピンクとこはっピンク」。ちゃいこーです、きみたち。

会場をピンク色(蛍光色の色味が強いやつ)に染めた後は、しっとりと「銀色の永遠」が。今回の藤本さんのソロは何だろう?と思っていましたが、DSでもやらなかったのは、このために取っておいたのでしょうかね。

そして次の曲でまた明るめに空気を変えてゆきます。帰宅後改めて歌詞を見直してますが、このメンバーで「NATURE IS GOOD!」を歌うのも、またひとつの決意表明、なんでしょうか。

一呼吸置いて、おねえさんメンバー(になるのね、もう)でしっとりと「無色透明なままで」を歌い上げ。歴代のお姉さんたちのそれとはまた異なるけれども、「声の重ね」の美しさを再実感。その後、高橋さんが一人残って「大阪恋の歌」を歌い上げ。元々出発点が高いところにあった分、つい高値安定と見てしまいがちな彼女だけども。それでも、今回は改めて「伸びたね」とにっこりさせてもらいました。

次が「レモン色とミルクティ」。前作「愛の第6感」では「いもうとチームの歌」の印象が強かったのですが、これも「次の世代」へ継がれているのね、としみじみ。アップテンポの終わり際をきちんととらえて、ホーンセクションがご機嫌な「青空がいつまでも続くような未来であれ!」と、定番曲の「ザ☆ピ~ス!」へ。ピースの前半は「舞台で演じる彼女たち」の映像を流しつつ、衣装替えタイムに当てていました。これが「ダレ場を感じさせない」大きな要因。暗転無音は不用意なかけ声を誘発するけど、映像とはいえ曲が流れていれば空気感は継続する。そのアイデアになるほど、と頷きました。

そして、今回もっとも心射抜かれたのが「INDIGO BLUE LOVE」。アルバムの中で1,2を争うお気に入りですが、こんなにしっとりと歌い上げられるとは正直思っていませんでした。特に、亀井さん。昨秋のツアーで「ラストキッス」を歌ったのは、これの前哨戦だったのですかね。当時感じた稚さ(それは不安定さ、とも感じられるのですが)はどこへやら。良い意味で「悩ましい」艶が乗っていて、思わず「今回化けたのは亀ちゃんか!」とつぶやいたほどです。ツアーで誰かしら「あ、今回化けた(目覚めた)」と思う人がひとりいるんですけどね。

「亀ちゃんにやられたー」と目を白黒させてるうちに、先の武道館でお披露目されながらc/wになってしまった曲、そして本来c/wであった曲を立て続けに。うん、やっぱりこっちの順番の方が嬉しいかな。

MCでメンバーの感想をピックアップした後、「このまままだ盛り上がれるよね?」と問いかけて「女子かしまし物語3」。そして、まさかの「浪漫~my dear boy~」を。そういえば、前回のSSAのオープニングはこの曲でしたよね。あの時とは顔ぶれが随分変わったけど、でも、熱さはそのまま引き継がれている。その熱さを、もう一度あの場所へ持っていってくれるとはなんと嬉しい並べ方。

オーラスにはこの曲、と思っていたけど、本編のそれは事前にどうにも思いつかず。何だろうなあ、と考える前に静かにイントロが流れる。そして静かに「これが最後の曲です」とアナウンス。半ばお約束と化してしまっている(本来の意味を失ってしまっている)感の強い「えー!」を見事に封じ、そして「締め」にふさわしい、「何にも言わずに I love you」を、10人全員がパートを分けつつ(そして最後はユニゾンで)歌い上げ。歌い出しが吉澤さんだったので、「ああ、こうして『継がれて』ゆくんだね」と、この曲を最初に歌ったひとを-安倍さんの笑い顔を-重ねたのですが。ひとり、に継がれたのじゃなく、「みんな」に受け渡されたのだ、と、静かに諭された思いがありました。

アンコール後の再登場では、c/wながら人気の高い曲で再度客席をあっためて。そして、幕引きは予想通りの曲で。ただし、メンバーがはけた後、映画のエンドクレジットのように「黒地に白文字で出演者名」→各人の舞台上のショット+直筆メッセージが流れ、カーテンが降ろされました。

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ホール公演は額縁舞台のつくりだけど、これ、アリーナだとどうするんでしょうね。
ここまで創意工夫を凝らしてくださるスタッフさんたちですから、もう一ひねりあることを、心より期待しています(^^)。

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