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2006.08.17

受動態から能動態へ

メロン記念日2006年夏ライブハウスツアー「灼熱天国」
8/13(日) @なんばHatch 19:10-21:00

こちらの公演へ参加してきました。
前回の「MEL-ON TARGET」公演、そして7月のMELON LOUNGEでも感じたことですが。彼女たち自身の意思がより強く反映され、形になった。彼女たちは「表現するひとである」ことを、見ているこちら側にも、彼女たち自身にも深く認識させた時間、との思いを強く受けました。メロンラウンジでのDJ体験もそうですけど、外の世界をどんどん自分の中に取り込んで、その上で新しく世界を切り開き、創ろうとする気持ち。そんな前向きな力がひしひしと伝わってきました。

受動態が全て悪いわけではありません。求められるものごとはどんどん高くなっているし、それに答えることで伸びてゆくのもひとつの事実。ただし、自分(たち)のたどり着きたいゴールを自分(たち)自身で探し、それを一から設定することは、また更に高いハードルです。

「こうあってほしい」と思うものごとは、まだまだたくさんあります。
全部を一気に、とはいかないけれども。でも、「こうあってもらえたら」と願うことが、理想に近い形で、ひとつ叶った。そういう意味で、ぜひ一人でも多くの人に見てもらいたい。そんな2時間でした。

以下は、今回ひとりひとりが目指したであろうもの(そうなのかな、と、わたしが感じたこと)です。詳しくは、以下に隠してあるセットリストと対比してみてくださいませ。

大谷さん:歌の力。歌声の伸びと、それ一本で創り上げる世界。
斉藤さん:艶。安いエロティシズムに留まらず、レベルの「ショー」を見せよう/魅せようとする努力。ただし、これは受け手側の意識変革も必要かも。
柴田さん:ロック。既存のもの、既存のイメージを超えようとする強い意思。
村田さん:客観視。「村田めぐみ」という演者をどう演出するか。作家及び演出家としての「村田めぐみ」の視点の存在。(演者であると同時に、プロデューサー/ディレクターである聡さ)

彼女たちの居場所は、まだまだアイドルのくくりかもしれません。
でも、私が見た場所に居たのは、それ以上にロックなおねえさん、です。

ほんの少しでも、彼女たちの歌声を聞いたことがあるひとなら。もしくは、ハロプロに関心がある方なら。是非とも、このツアーをご覧頂きたいと思っています。

以下、センチュリーランドさんからセットリストをお借りします:

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2006.08.06

代替可能か、否か

「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」@新宿コマ劇場
8/5(土)16:00-18:55(二幕・途中休憩25分あり) 

今までにも何度かハロプロ製作の【ミュージカル】は見ていますが、今回は宝塚の演出家及び生徒さん、マルシアさんを迎える本腰の入れよう。そのため、こちらも「ハロプロメンバーの活躍を見る」目線ではなく、「芝居好きとしての」目線で見て来ました。
それを踏まえて。正直、まだまだ内輪向きの(=ハロプロのファンだけを対象にした)もの、との思いが強いです。勿論今までのそれと比べて、内弁慶の度合いは格段に減りました。ただし、ハローの仲間が全くいない中で舞台に立った時、同じように客を-ハロプロとは普段全く関わらない客を-引き込めるか否か。そう問われたら、否、と返答します。コンサートで見せてくれる「彼女たちでなくてはならない」代替不可能性が、芝居ではまだ見えてきませんでした。

与えられた役柄を「こなす」だけじゃなく、数刻の「虚構の世界」に、有無を言わさず引きずり込んでほしい。舞台に立つだけで、ただそこに居るだけで、劇場中を圧倒してほしい。ライブアクトをこなすこと。役柄を演じること。違うように見えるけれども、「別の世界にしばし」引き込んでくれることは同じ。ただ、芝居だと「メンバーというキャラクター(役者さん自身、というキャラクター)」の上に「役柄」と「物語世界」が積まれる分、難易度も上がる。現時点では、まだその部分が上手くクリア出来ていないように感じられるのです。

と、随分辛めの感想を述べましたが。唯一「これは外で通用する」と思ったのが、魔女・ヘケートを演じた藤本さん。少ない台詞、抑えた動きながら、指先一本でヘケートの心を劇場中に満たす。その芯の強い歌声で、劇場を支配する。ハロプロ好きとしての贔屓を抜いても、「役者」藤本美貴、そしてその上に「魔女・ヘケート」がきちんと存在していたのは、流石の一言です。

また、他のメンバーについても、今回すぐには結果は出なくとも。彼女たちの本拠地に戻った時には、必ず上向きの答えを出してくれる、と確信しています。実際、夏のハロコンではずいぶんと声の出方、オーラの立ち上り方も違いましたからね。

まだまだ、幕は開いたばかり。
芝居は時間を重ねればいくらでも化けることがあります。初日と楽日で別物だったなんて、ざらにあること。時間を重ねて、この時点の思いを、どうぞひっくり返してくださいな、と切に願うばかりです。

最後に、一つだけ観客席に(ややネタバレ気味の)苦言を。
最後のショー部分まで含めて「芝居」として楽しむ姿勢、ってのもありなんじゃない?
立ち上がってサイリウム振ってかけ声かけること「だけが」、客席の思いを伝える術なんかじゃない。笑顔と拍手。その二つだけでも、十分伝わるものはあるはず。
(くどいようですが、以前書いたエントリもご覧いただければ幸いです)

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